性別意識は刷り込まれる

小さな女の子に男の子用のおもちゃをあげたら、男の子と同じように遊びますよね。


こどもは小さいときには、身体はあまり強くないけど、こころのエネルギーは強烈だと言われています。だから、すごく元気に遊びまわってますね。それはこころがパワフルだからです。


こころがパワフルだから、いくら遊んでも疲れないのです。


二次性徴が始まるまえの子どもには「男」「女」という性別の意識はそれほどありません。

その子どもを男や女に成長させていくのは、親の役目なのです。



生まれてきた男の子にお人形さんをあげれば、人形と遊ぶし、小さな女の子に電車や車のおもちゃをあげれば、それで遊びます。


人形や電車や車のおもちゃが子どもを「男」や「女」に成長させていくわけではありませんね。


ときどき、お母さんが化粧するのを真似して、男の子がお母さんの白粉や口紅を塗ったりすると、「男の子は化粧するものではありません」とお母さんが怒っても、男の子にはよくわかりません。「なぜ、化粧してはいけないのか」と不思議に思うだけ。


お化粧は女がするものだ、とお化粧に性別をつけたのは、誰ですか?

スカートは女が履くものだ、とスカートに性別をつけたのは誰ですか?

ズボンは男のものだ、とズボンに性別をつけたのは誰ですか?


ところで、身体に何かが触れると、「あ、触れた」と感じますね。この感じたことについてわたしたちは何か概念をつくります。たとえば「冷たい」という概念です。


石をつかめば、「固い」という概念をつくったり、綺麗な女性が目に入れば「きれいだな」という概念を作ります。その機能が”こころ”なのです。こころは絶えず変化します。変化することで保たれるのです。


そのものすごい速さで変化していく”こころ”に最初から性別の意識というものはありません。こころは無色透明なのです。


わたしたちが言うところの男とか女という性別意識を、もともとは無色透明だった”こころ”に親やまわりの大人たちが刷り込んでいくのです。

月読日記

スピリチュアルなこととか、性のこととか、トランスジェンダーのこととか・・・

0コメント

  • 1000 / 1000